リンゴ酢の8つの健康効果と3つの注意点 減量サポート、皮膚のバリアなど

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フルーツ由来のフレッシュな酸味とまろやかな風味を楽しめるリンゴ酢は、スーパーで手軽に手に入る健康の味方だ。希釈して飲んだり、薄めて肌に塗ったりすることで、さまざまな健康効果が期待できる。米健康情報メディア「ヘルス・ライン」や総合医療機関のクリーブランド・クリニックなどが公開している情報から、リンゴ酢に秘められた効果と注意点をご紹介しよう。

1. 体重減少

リンゴ酢を定期的に摂取することで、体重管理やダイエットに役立つ可能性がある。栄養学の科学ジャーナル「ニュートリエンツ」に掲載された2019年の研究レビューでは、酢酸が食欲を抑制する可能性が示唆されている。リンゴ酢の酢酸成分が満腹感を促し、食欲を抑えることで、体重のコントロールに役立つと期待される。

また、2022年に「カレント・デベロップメンツ・イン・ニュートリション」に掲載されたメタアナリシス(過去の研究の統計解析)では、長期的・短期的な6つ研究のうち4つで、酢が食欲を抑制する効果が確認された。

2. コレステロールの低下

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リンゴ酢は総コレステロールとトリグリセリド(中性脂肪)のレベルを低下させる可能性がある。12週間にわたり行われたある研究では、低カロリーダイエットを行う人々にリンゴ酢を摂取させたところ、プラセボ(偽薬)を摂取したグループよりも体重が減少し、トリグリセリドと総コレステロールが低下したことが確認された。

3. 抗菌作用

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リンゴ酢は特定の細菌や真菌を殺す抗菌作用を持つ。酢は古くから存在する民間療法としても、掃除や消毒、爪白癬(爪水虫)、シラミ、いぼ、耳の感染症などの治療に使われてきた。科学的な研究でも、酢は大腸菌など細菌の増殖を抑制し、食品の腐敗を防ぐ効果があることが確認されている。

4. 抗酸化作用

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リンゴ酢には抗酸化物質が含まれており、細胞の損傷を防ぐ可能性がある。リンゴ酢はリンゴ果汁を発酵させたものであり、その過程で生成される酢酸が健康に多くの利益をもたらすとされている。非加熱・無濾過のリンゴ酢には抗酸化物質が含まれており、これが体の細胞を損傷から守る。

5. 消化の改善

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非加熱・無濾過のリンゴ酢には、「マザー」と呼ばれる酢酸菌が豊富に含まれる。マザーはプロバイオティクスの供給源となり、体内で消化をサポートし、栄養素の吸収を向上させる可能性がある。

6. 心臓の健康増進

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リンゴ酢は心臓の健康に寄与し、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールのレベルを改善する可能性がある。2023年に行われたランダム化臨床試験では、2型糖尿病患者が8週間にわたり1日30ミリリットルのリンゴ酢を摂取したところ、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率が改善されたことが確認された。心臓の健康を改善するポジティブな効果が期待される。

7. 血糖値のコントロール

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リンゴ酢は血糖値のコントロールに役立つ可能性があり、食後の血糖値とインスリンレベルを低下させることが示されている。2019年の臨床試験では、リンゴ酢の摂取が糖尿病患者の血糖指数と酸化ストレス値に有益な効果をもたらすことが示された。また、2021年のレビューでも、リンゴ酢の摂取が成人の血糖値改善に有益であることが確認されている。

8. 皮膚の健康改善

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リンゴ酢は皮膚のpHバランスを整え、乾燥肌や湿疹の症状を改善する可能性がある。本来、皮膚は弱酸性だが、湿疹のある人では酸性度が低いことがある。希釈したリンゴ酢を局所的に使用することで、皮膚本来のpHバランスを取り戻し、保護効果を高めることができる。ただし、原液のまま塗らないよう注意したい。

注意点1. 歯のエナメル質の侵食

さまざまな角度から健康をサポートするリンゴ酢だが、注意点もある。リンゴ酢は非常に酸性が強く、過度に摂取すると歯のエナメル質を侵食する可能性がある。エナメル質は歯の外側を保護するシールドで、一度失われると再生しない。そこで、コップのお湯に大さじ1杯のリンゴ酢を加えて希釈するとよい。これにより、歯に直接当たる酸の量が減少する。

注意点2. 消化不良

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原液のままリンゴ酢を飲むと、酢酸により食道を傷めることがある。同様に、濃すぎるリンゴ酢は、消化不良や吐き気の原因ともなる。空腹時に飲むのは避け、必ず希釈し、万一摂取後に気分が悪くなったり吐いたりした場合は使用を中止すべきだ。

注意点3. カリウムの減少

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リンゴ酢の摂取により、体内のカリウムが減少するおそれがある。これにより、心臓の健康に影響を与えることがある。また、リンゴ酢は、特に糖尿病薬や利尿薬、心臓病薬など、特定の薬の効果に影響を及ぼすことがある。服薬中の方は、事前に医師に相談したい。

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